趣味。ロードレース

作成日:98/03/12
更新日:98/03/17

ロードレースに対する各ライダーの考え方はそれぞれですが、大体以下のタイプに大別されるのではないでしょうか。

1.勝って上を狙うタイプ。(将来はこの世界で飯を食ってやる!)
2.勝ちたいが、これで稼ごうとは思っていないタイプ。(レース好き。やるからには勝ちを狙っていく!)
3.楽しむタイプ。(何しろサーキットを走るのが楽しい!)

何れにも該当しない人もいるでしょうが、因みに私は3.楽しむタイプに属します。
正確には楽しむことを優先する。てな所でしょうか。

もちろん勝てば嬉しいし、負ければ悔しい。エントリーするからには最善を尽くし、レースに望みます。
しかし負けてもその結果ではなく、レースウィーク中の出来事全てを楽しみたいと考えます。

別の観点から言えば、私はロードレースというモータースポーツを趣味としています。
趣味と言い切ると語弊があるかもしれませんが、例えば野球やテニスなどを趣味としている人達が休日に集まって
スポーツを楽しむのと同じように、私はサーキットへ行って練習走行を楽しみます。
一般的なスポーツを趣味としている人達がたまに練習試合を行うのと同じように、私はレースにエントリーします。

ただ、ロードレースと一般的な他のスポーツとの大きな違いは、それをやるための精神力,労力,コストが莫大に必要
となる所ではないでしょうか。「ちょっとやってみようかな」的に気軽に始められない世界です。

・精神力

・労力 ・コスト

とにかくロードレースは大変です。そのコンペティティブな性質上、若かりし一時の青春的にみんなやめていきます。

借金で首が回らなくなり、レース資金の捻出に断念する者。
大怪我で引退を余儀なくされる者。
結婚や出産の為、やむを得ず活動出来なくなる者。

等は一般的な例ですが、中には

チームの期待に押しつぶされてしまう者。
短期間で闘争心を使い果たし、疲れきってやめる者。
己の技量を見限り、レースに魅力を感じなくなる者。

のような人も中にはいます。

各個人の事情やレース界全体の問題により、一時のブームが嘘のようにレース人口は減少し、今も尚その数を減らし続けています。

所で私はロードレースが大好きです。

遠慮することなくアクセルを全開にし、公道では出し得ないバイクのポテンシャルを引き出す事に満足を覚えます。
同じ所をグルグル回って1/100秒に一喜一憂します。
予選前や決勝グリッドでの非現実的な緊張感に喜びを感じます。
走行後の心地よい疲れは明日への活力となります。

こんな楽しい事は今の所、他に見あたりません。
続けられる限り、いつまでも走りたいと願います。
その為にお金と相談し、つくれる時間内で無理をせず、出来る範囲でやっています。

一般のスポーツと比較するのはナンセンスかもしれませんが、内容が違ってもスポーツとしての本質は同じはずです。
勝負事ですから、勝ち負けも大事でしょう。しかし勝負に徹するあまり、みんなが最初は持っていた
ロードレース本来の楽しさを見失っては続けられるものも続かなくなります。

そんな訳で、私はロードレースというモータースポーツを趣味として楽しんでいます。

日本中探しても、私程ふざけたGP250ライダーはいないでしょう。(^^)v

以上

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