2004 もて耐
3耐第1グループ決勝 8/21
作成日:04/08/26
更新日:04/08/27
予選で予定外にタイヤを消費してしまった。
HIRO:(俺が最終ライダーだったら最後絶対もたねーな。。)
タイヤサービスの助言により、フロントの交換を決定。
HIRO:「としもいいよね?」
とし:「俺は前後新品でもかまわないけど。」
おーた:「前後だとでかいな。」
HIRO:「う〜ん、フロントはどうにもなんないけど、リアならなんとか。。」
HIRO:「までも両方新品にこしたことはないけど。」
一同:「う〜ん・・・」
えみゅ:「わかった!私が1万円出してあげる。」
HIRO:「マジ!?えみゅ、ほんとにいいの?」
えみゅ:「だって気持ちよく走ってもらいたいもん。」
今までで一番、えみゅが光り輝いて見えた瞬間だった。
グリッドは6番手からのスタート。
サイティングとウォームアップは3000回転の6速キープで超貧乏走行。
1周であんなに抜かれたのも、あんなにゆっくり走ったのも、1度もブレーキかけなかったのも始めて。
スタートは一発でエンジンが始動せず、大きく出遅れた。
集団に飲み込まれながらも、1周目はタイヤの皮むきと自分を抑える。
すると3コーナーの進入手前、いきなりてんちょに抜かれる。蹴り真似し、3コーナーへ入っていくてんちょ。
得意なスタートにも程があるが、これで序盤の遊び相手が出来た♪
ストレートで抜いても芸がないので、とりあえず5コーナーの進入でインから刺してみるが、アウトから被せられ、ぶつかりそうになる。
Vコーナーかヘアピンでもいじめてやろうと思ったが、燃料がもったいないし、引く気配を感じないのでやめといた。
ウォーマーを巻かずにいきなり温度を上げると後半辛くなりそうだったし、リスクを負って4,5秒速くても結果に左右されないだろうと、ひとまずてんちょとSDRを観察。
ストレートでは、真横につき、じぃ〜っとてんちょの表情を観察した。
HIRO:(なんだよてんしょまじめな顔して走っちゃって)
2〜3周でコースが落ち着き始めたので、ヘアピン立ちでバイバイし、巡航ペースまで上げる。
HIRO:(ぼうや、お遊びはここまでよ)
しかし、ウィークに入ってから出始めていた3速、5速のギア抜けがもうごまかしもきかない状態までひどくなる。
一桁代までペースを上げたいが、3速へのシフトアップで必ずギアが抜け、オーバーレブと同時に無駄なガソリンを消費してしまう。
タイヤも新品なので、Vとヘアピン以外は全て3速に変更し、S字は4速。4速、6速へのシフトアップは8000くらいでなんとか走行を続ける。
せめておーたには全開で走ってもらいたかったので、俺ととしでなるべく時間と燃料を稼いでおきたい。
40分が過ぎる頃になるとコースはガラガラ。50分過ぎ、ダウンヒルでガス欠症状が出たため給油所へ向かう。
リーダータワーはトップに78番。それは前走車が全て給油に入った事を意味する。
給油時の休憩所で、おーたから正確な周回数と走行時間を聞かされる。その数字から相談し、ピットで交代を待っているとしへ情報を伝達してもらう。
給油後としへ交代。やはり思うようにペースのあがらないとし。順位は3番手から4番手。前後順位のタイムは14秒付近。このままじゃ表彰台には乗れない。
第一ライダーの燃費を再計算すると1周程度余裕があったので、としにUPサイン。
しかし、首を振りながらボード前を通過するとし。
最終立ち上がりとストレートエンドで見事にギア抜けし、その度びっくりしたように上半身がぴょこっと動いている。
うん、うん、あの状態じゃキツいだろうな〜。と思いながらも、そこをなんとかスレ!と心を鬼にし、しつこくUPサイン。
努力がタイムに現れ始めたのは既に後半。それでも最終ラップに10秒出して根性を見せるとし。
予定周回で給油所へ入ってくるとし。としと話をし、バイクの状況と全開OKをおーたに伝えるべくピットに戻ると、
Compusの誰も居ないピットでおーたが数人に囲まれている。
何事かと思ったらなんとつなぎのチャックが上がらない。上がらないと言うより、上げたそばから開いていく。
HIRO:「だめだ!おーてぃ今だけちょっと痩せて!」
ワイヤーで結ぼうともしたが、としは1分以内に帰ってくる。もう時間がない。
こうなりゃもうやけくそ。手術跡みたいにガムテを貼りまくってピットロードへ駆け出た所で丁度としピットイン。間一髪セーフ。
とし:「誰もいね〜し。」
おーた:「いやチャック閉まらなくなっちゃって。」
HIRO:「おーてぃもういいから行って。チャック全開、バイク全開で!」
ピットアウトしていくおーた。ミッションの状態にもかかわらず、そこそこのペースで周回を重ねているが、ホームストレートでは、やはり同じ箇所でギア抜けを起こしている。
順位は4位から5位へ後退。そしてCompusの夏に終わりを告げるチェッカーが振り下ろされた。
パークフェルメに帰ってくるおーた。
当然、チャックは全開。ガムテも2枚を残し、どっかにすっ飛んでいた。
決勝の結果は去年と同じ4位。表彰台目標だったが、俺たちは現状、出来る範囲でベストを尽くした。
クロスへの差し入れのトマトをヤケ食い。つーか、んまかった。
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どばば〜ん! |
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ぼこぼこにされるスライム |
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いじめられてトチ狂うスライム |
おしまい。
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