2006 もて耐
もてぎロードレース選手権第2戦

作成日:06/07/27
更新日:06/07/28
5月19日金曜日、もてぎロードレース選手権第2戦の公式練習。
朝から小雨が降り続くこの日、1本目の走行を見送ったとしは、恐らくウェットであろう明日の予選に備え、CBR600RRに生まれて初めてのレインタイヤを装着し、練習2本目の走行を開始する。

YZF-R6にて同枠走行中の俺。
Vコーナー立ち上がりのランオフエリアにとしの姿を発見。
普通にバイクを押してたようだし、単なるスリップダウンと思っていた。

走行終了後、ピットに戻ると、なんだか右手の親指付近がかなり痛そう。
とりあえずメディカルへ行き、暫くして右手を吊って帰ってきたとしに状況を聞く。

初めてレインの割にはとっとと感覚を掴み、他車をバシバシ抜いていた矢先のVコーナー立ち上がり。ドライと同じ感覚で開けた結果のハイサイド転倒。

いわゆる調子に乗りすぎの開けゴケだった・・・。



翌々日21日のスーパーツイン決勝。金曜から降り続いた雨は昼過ぎに止み、スーパープロダクションとの混走レースは完全ドライで行われた。
3〜4周に渡り、ストレートの速い4気筒に前を阻まれていたおーたは、残り1ラップ目前で前車をパスし、最終ラップへ突入。
いつもよりキレがあり、明らかに乗れてる様子のおーた。目の前がクリアになり、今までのストレスを発散するかのように全力で最後の1ラップを周回し、自己ベストを更新するはずだった。

しかし、そのはずだった最終ラップ、4コーナー立ち上がりで土煙と共にコース外へ飛び出していくおーた。

レース終了後、メディカルから右手を吊って帰ってきたおーたに状況を聞く。

いい感じで乗れてたし、詰まってた前がやっと空いた。弾みがついていつもより開けすぎた結果のハイサイド転倒。

いわゆる調子に乗りすぎの開けゴケだった・・・。



HIRO:「おんどれら、もて耐前に揃って何やっとんじゃい。。。」
もて耐出場車両でもある、おーたのVTR-SP1。破損状況が結構痛い。

・左ステップ:ホルダーからダメ
・左クラッチレバー:フルードタンクから根こそぎ
・左スタンドフック:取り付けボスから根こそぎ
・カウル:結構
・スクリーン:当然無し
・アッパーカウルステイ:当然ダメ
・メーター:子ヒビ
・タンク:10pくらいの凹みキズ
・左右ラジエター:ダメ
・マフラー:エキパイ断面ひょうたん化
・左サイレンサー:無理

まーまー壊れた感じだが、バイクは修理すれば直る。問題は2人の怪我。

おーたは右肩脱臼。手術すれば元通りになるらしいのだが、放置治癒を選択。折れてないだけまだ救えたかもしれないが、やばいのがとしの怪我だった。


右手親指中手骨骨折。分かりやすく言うと親指の骨ポッキリ骨折。これもまたギブス固定で放置治癒が可能だが、長期間右手が不自由になるので、手術を選択。以下、術中詳細。

記:とし

医師が進めるがまま創外固定法という手術でした。
中にプレートを埋める手術もあったのですが、進められるがままに...。
手術前、明らかに学生って感じの人間数名に挨拶されました。
学生風:「担当する○×です。よろしくお願いします」
とし:(やっぱ大学病院だね〜若い奴らが多い)
そして手術開始
麻酔は学生風がやっているようだ...
とし:(効くんだろうな〜)
びりびりと手がしびれてきてオペ開始。
骨折部をぐりぐり引っ張っているようだがしびれるだけで痛くない。
ドクター:「これがあーでそれがこーで...」
若い学生に教えてるMyドクター。
とし:(教えてねーでさっさと終わらしてくれ!!)
とし:(まさか学生にやらしてるんじゃねーだろうな!)
固定具(キカイダー)を骨にぐりぐりやられる感じがあり、終わったと思ったら調整に入っているらしい。
ぐりぐりと苦心している模様...
周りの雰囲気も微妙。
とし:(ど、どうした?失敗か?失敗したか?)
とし:(やり直しか!?俺死ぬのか?!)
しばしドクター格闘後
学生:「お〜〜〜〜」
どうやらうまくいったようだ。

てな感じで手術してきました。
術後は普通に手が使えるそうですが、キカイダーが取れるまで通常6週間かかるそうです。
外れてからバイクにすぐ乗られるかどうかわかりません。



手術した5月14日から数えて6週間後はもて耐ウィークの前週・・・。はたして固定具を外した翌週、バイクに乗れるのか。

もて耐まで、もう2ヶ月も無い。



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