2006 もて耐
公式練習

作成日:06/07/27
更新日:06/08/14
いよいよもて耐ウィークに突入した。
SP1は完全に修復され、先週の練習走行により問題無い事が確認された。
この日、初めてこのバイクに乗ったが、素性の良い車体で全体的には気持ちよく乗れる印象。ただコーナリング中もどっしりとしており、加速感はあまり感じられない。
もて耐の前週とあって混雑した中、まぁまぁのクリアラップで楽に7秒台が出た。
ここ数年、エントリー数の減少と共に予選通過タイムは下がる一方のもて耐。今年は充分、予選通過出来るだけの実力を備えている実感を持っていた。

勿論、ライダーがまともに走れればの話だが・・・。

先週の走行でバイクはオッケー、HIROオッケー、おーたはやはりちょっと辛そうだが、なんとかオッケー。
問題はこの人。としである。
予定通り7月5日に固定具を外したとし。何はともあれ今日の1本目はまずとしに乗ってもらう。

バイクに跨り、右手の調子を伺うとし。ブレーキレバーを上向きにしたりホールド感向上のラバーを貼ったりと、なるべく右手に負担がかからないよう工夫するが、やはり痛そうで無理そう。
シフトダウン時のアクセルあおりが無理なくらい辛いらしい。
ピット内は微妙な空気に包まれる。

記:とし

やや遅れてピット入り。
マシンが調子悪く「楽しくないから止めよう」というのを少しだけ期待していたが、SP1は完璧に治っている。
さすがはおーたさんと思いながら早速SP1にまたがってみる。
ブレーキは握れる。「ん?これはイケルかな?」とアクセルを開けてみる。
痛い。ブレーキを握ったまま開けると強烈ではないが痛む。
ん〜。と思い、力の入ったハンドルから手を外すとズキッと痛む。
何回やっても同じだった。
「乗ってみないとわかんね。」と本心を全員に伝えた。


第3ライダーのとしは明日の予選で出走義務が無く、計時すら行われない。
レギュレーション上、決勝でとしには1周のみ周回してもらい、後は俺とおーたの2人で決勝を走りきる事も出来るが、それでは3人でエントリーした意味が無い。

そして1本目走行開始。もしこの1本でとしがダメだと分かった場合、即座にリタイヤする事をおーたと決めていた。


とにかく、無理せずダメだと思ったらすぐピットインするように伝える。
運命の1本目、とし出動。車体のセットを大きく変更していた為、もしとしがオッケーだった場合、おーたへライダー交代する。
一応、おーたにも出走の準備をしておいてもらう。

記:おーた

【フロントの車高】
 前後バランスをフロント寄りにしたいのと、フロントの安定感を増すため-3mmに変更。

【油面について】
 ブレーキング時の底着き感を無くすため135mm→120mmに変更。



はたしてピットへ戻ってくるか、最終コーナーを立ち上がってくるか・・・。

記:えみゅ

早朝の霧もすっかり晴れて快晴となりひとまず安心。
(結果的には快晴過ぎでした。暑かった・・・)

1本目はトシチェックの走行。
でも内心、無理かもという気持ちも。。。
だってスクーターのブレーキでも痛いとか言ってたし。。。
ついでにカウルに貼ったピンクのカッティングシートの見易さもチェック。



記:とし

コースイン。
いきなり1コーナ出ちゃったらかなり恥ずかしい。
恐る恐るブレーキを握ってみる。一応制動しているのを確認。
リリースするとやはりズキッと痛む。
3コーナ。ここも恐る恐る回る。
懸念されていたブレーキング中のアクセルあおりは大丈夫だった。
5コーナ。ここも恐る恐る入っていくがブレーキがスカッと抜ける。
あれ?CBRでもある症状だ。
キャリパーが暖まるまでS字をダラダラ入って1周してくる。


HIRO:「来た!」

最終コーナーを立ち上がってくるとし。
ばぁぁぁぁばぁぁぁぁばぁぁぁぁばおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ・・・ぼんっぼんっ・・・

HIRO:「なんか、、、普通に走っとる・・・。」

おーた:「わはははは。つーか、むしろ攻めてる。」

HIRO:「大丈夫なんかあいつ、あんなに痛がってたのに。」

記:えみゅ

1週目、SP-1発見。カッティングシート作戦成功でかなり発見しやすくなった。
つーかトシは普通に走ってるし。普通にタイム出てるし。
全員の笑顔とともに安心しました。


計測開始1周目15秒。その後も普通に走行を続けるとし。2周目11秒、3周目8秒。4周目、5周目が10秒でピットイン。

記:とし

これぐらいのペースなら手は大丈夫そうだった。
もうちっとやっちゃろと思い1コーナを攻めてみる。
ここでもスカッ!!焦って握り直しを繰り返した。
サーキットでポンピングブレーキをしたのは初めてだった。
よろよろと2コーナ立ち上がってからは、マシンも人間もOKを確認。
ブレーキングはかなり手前にして安全マージンを取りながら周回を重ねる。ほぼクリアコンディションで気持ちが良い。
もうちっと曲がれればなぁ〜と思いながらサインボードを見ると8秒が出てる。
「やべぇ。やりすぎてる」と思いペースを落とす。
体力的にも大丈夫かチェックし、「人間OK」を確認できたので、念のため右手をいたわりピットイン。
タイムで立証できたので自分もみんなも安堵感が漂っていた。



HIRO:「手どう?初乗り4周目で8秒出やがってるけど。」

とし:「ん〜、、もうちょっと2次旋回が欲しいな。」

HIRO:「い、いや、手。。」

とし:「あぁ、手?全然大丈夫。」


とりあえずおーたに交代。2周計測して1本目の走行が無事終了した。

記:おーた

なによりも、としが問題なく走れてよかった。
自分は数週しか走れなかったけど、マシンの姿勢を少し前下がりにしたせいか、今までよりもターンインで気持ちよく曲がるようになって、
3コーナーのイン側ゼブラ上を走ってしまった。
もうちょっと、ワンテンポおいてから曲がり始めるほうが好みだけど、気持ちよく曲がるのでこういうのも有りかな。

なんとかもて耐ウィークでベストを更新したいが、思いっきりブレーキングしたあと肩が痛む。
でも、そんなこと言ってられない....



走行中は痛みを感じにくいものだが、バイクから降りて暫くしても問題なさそうなとし。

これで一気に志気が高まったのは言うまでもない。あとは残りの2本で出来る限り、予選に向けてのセット出しを行う。

2本目の走行は、前々から試したかったリアタイヤのサイズ変更。SP-1は標準で190。おーたは普段180を使っているが、次の走行で190を試してみる。
ミシュランにはハイトが50、55と2種類あるが、今の状況や変更理由を元に、ミシュランサービスの島根さんと相談し、50ハイトに決定した。



12時15分からの2本目、190/50の確認を俺とおーたで行う。出走順はおーたから。


おーたのタイムで大体バイクの状態が分かるが、イマイチ伸びない。190タイヤ失敗か?


4周して交代。

SP-1、2回目の走行。190は接地感があり、確かに安心して開けられるようになったが、倒し込みでリアが1テンポ遅れて着いてくる感じ。
前みたいにスカッとフルバンクまでもっていけないし、エンジンパワーとのバランスが取れてないような気がする。
タイム的にも7秒かすりがやっと。セッティングでどうにでもなる範囲だが、時間も無いので元に戻す事にした。

記:おーた

いままでは、所詮TWINでパワーがないからコーナーリングスピードを稼ぐためと、他の人と同じことをするのは面白くない(笑
と思ってたので180を使ってた。
5/21に転ぶまではまったく問題を感じてなかったが、リアが大きくスライドして振り落とされたので、少しでもグリップを得るため190/50-17を試した。
グリップ感、安定感は出たが、軽快な部分が無くなってしまい、このマシンのいいところを殺してしまってるような感じ。

ぜんぜん乗れてない....
ちくしょう〜






3本目、練習最後の走行は1時間。これを3人で均等に走る。リアタイヤを180に戻し、フロントのCompを3ノッチ入れる。
出走はとし、おーた、俺の順。

予選に向けての最終セットに期待を寄せ、本日最後の走行にとし出動。


しかし、なかなかタイムが伸びないとし。

記:とし

手OKが確認できたのでもうちっと楽しんでみようとコースイン。
今まで取っていたマージンを徐々に縮めていく。
しかーしタイムが出ない。
「何で?こんなに一生懸命走ってるのに...」
体力と精神力を注いだのに平凡なタイムに終わった。
1本目にあった、強烈な一次旋回が無くなったのがNGなのか、人間がダメだったのかはよく解らない。
あまり曲げられていなく立ち上がりが遅い気がした。
「1本目の方が気持ちよかった」と訴えてバトンタッチ。



続いておーたに交代するも、やはりタイムは出ない。2本目の時程遅くはないが、ベストからは3秒も離れている。予定周回で丁度赤旗が出たので、このタイミングで交代。


記:おーた

リヤタイヤを元に戻す。
軽快な部分は戻ったが、1本目の曲がり方がどこかに行ってしまった。


最後の俺へ交代。他の2人と同様、全然攻められない。フロントに加重がかけられず、カットインで向きを変えられない。

結局7秒台にすら入れる事も出来ず、公式練習の全走行が終了した。

記:えみゅ

1日を通しておーてぃは一生懸命走ってる割にはタイムが伸びずというかんじで、あんまり楽しそうに乗れてなかったな。
おーてぃは走行すると肩から鎖骨の先が飛び出る現象がひどい。多分痛いんだろうなぁ。
今やトシの親指よりおーてぃの肩のほうが深刻かも。



HIRO:「ん〜〜、何故だ。。。」

悩む3人。

セットはフロントのCompを3ノッチ入れただけ。セット変更による影響は考えにくい。路面温度も高いと言う程ではない。

とし:「タイヤじゃね?」

HIRO:「タイヤ、、、確かに!」

フロントタイヤは3本目走行前時点で2.2時間使った奴。3本目は1時間ある為、特に最終走行だった俺は3時間も使った状態だった。
しかし、としの走行では問題無いはず。。いやでも2時間以上は使ってるタイヤだし。。

HIRO:「もーータイヤだタイヤ!そーゆー事にしとくべ。」

前後に新品タイヤを組み、簡単な整備の後、パドックを後にした。

記:おーた

としに「タイヤが終わってるんじゃない」と言われ一同納得
公式練習を通じて、なんかバイクを走らせるのに精一杯って感じ。

明日はいよいよ予選、いまさらいろいろ考えてもしょうがない。
明日は難しいことは考えずに思いっきり走ろう!!




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