本当のシェイクダウン2(4月18日)
作成日:99/05/16
更新日:99/05/16
明けて18日、日曜日。曇りだが、雨の心配は無さそう。やや肌寒い。
山犬神に別れを告げ、レンガを後にする。
「でっかいねぇ。」と話かけたら「おまえにあの娘の不幸がいやせるのか?(三輪明宏風に)」と言われた。(言わねって)
午前8時、パドックへ到着する。
今日の走行枠はプロダクション3本、レーサー2本。
昨日の走行で大体の感じが掴めたので、今日はレーサークラスで走行するおーた。
午前10時20分。本日1本目の走行。3人同時に出動するのは久しぶりだ。
えみゅ〜に見守られ、出動するおーた
アキラ@TZ、おーた@VTRと出て行き、ちょっと間をおいて俺@TZも出動。
TZはタイヤ新品,ピストン新品,ついでにサイレンサーも新品。5周程慣らし走行を行い、6周目から徐々に回転を上げていく。
個人的にはこのTZでそろそろタイムを出しておきたい。ここ一番で望んだこの1本。気合十分。
7周目、全開走行開始。タイムは8秒台、7秒台、6秒台と確実に1秒ずつ縮まっていく。
(よっしゃ。このまま勢いに乗って5秒台突入だ。)
9周目、ヘアピンでおーたを発見。ダウンヒルを下り、最終コーナー進入でピタリと後ろにつける。
あの、ノーマルのVTRがどのくらい速いのかを確認できる絶交のチャンス。
1速、2速、3速。ホームストレートを通過する。
前を行くおーたのVTRはどんどん離れて行く。スリップに付けないどころか、ストレートエンド付近では100メートル以上も離されている感じ。
(は、はえーな・・・。)
このTZが遅い事もあるが、ストレートでは楽勝で置いていかれる。
150メートル看板あたりからブレーキングを開始するおーた。重いVTRは減速に時間がかかる。
俺はいつものように150メートル看板を越えた所でレーキング開始。
1コーナー直前で並ぶ2台。シュッとおーたの前に出る俺。
(あ、あら?抜いちゃった。)
バンクを開始するポイントで抜いてしまった俺。邪魔をしてはいけないと思ったのか、ややオーバースピード気味に1コーナーへ進入。そのままフルバンク。
(
!
)
フロントから切れ込んだTZはカッシューと音をたて、コースサイドへ一直線。
おーたを抜いた直後、彼の目の前で転倒する俺。
(やっちまったぁっ。引かないでぇ〜。)
何度か回転し、頭からグラベルに突っ込む。
即起き上がる。体はどこも痛くない。バイクに駆け寄り、引き起こす。
再びコースに復帰しようとするが、ブレーキレバーやステップは折れてるし、アンダーカウルにはたんまりと砂利が入ってる。
ピットに帰るのを諦めると、一度起こしたバイクを倒し、コースサイドへ非難する。
(あぁ〜あぁ。久々転んだなぁ・・・。気合入ってたのになぁ・・・。)
やがて走行が終了し、レッカーに乗せられピットまで帰る。
ピット前に到着し、みんなに「いぇ〜い。」とピースサイン。なんとも情けない。
おーたはこの走行で、合わないファイナルながらも昨日より2秒縮めて15秒台。順調と言っていいだろう。
午後の走行までは2時間以上ある。修正できる範囲だったので、飯も食わずにひたすら壊れたTZを直す俺。
今日は乗れている。最後の1本、今日中にどうしてもタイムを出しておきたい。
そして午後の走行まで後30分。なんとか走れる状態まで直す事が出来た。
午後1時30分。本日2回目にして最後の走行となる。気合を入れ直し、再び3人でコースイン。
調子付いてきた3周目、ダウンヒル後の右90°コーナーで転倒者が出た為、赤旗中断。
全員、一旦ピットへ帰り、コースオープンを待つ。
この間に、ポツリポツリと雨が落ちてくる。
まだそれ程降ってはいないが、路面の色は少しずつ黒くなっていく。
「まぁ〜じかよぉ〜。」
10分後、コースオープン。とりあえずコース状況の確認にピットアウト。
シールドやスクリーンに細かい雨粒がぶつかってくる。
1周し、一旦ピットインする。おーたもピット前で停車していた。
暫く様子を見ていると止んだような感じ。再度ピットアウトするが、どうも攻める気がせず、3周でチェッカー。
本日の走行が全て終了し、同時にVTRのシェイクダウンも無事終了した。
〜 今日の教訓 〜
・久々転んだ!
以上
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