メンテナンス(6月5日)
作成日:99/06/13
更新日:99/06/13

梅雨入り宣言のあった水曜日から3日目の今日。ジリジリと照り付ける太陽が夏のような暑さ。6月5日、土曜日の昼過ぎ。

明日、日曜日のスポーツ走行に備え、前日からもてぎ入りする。今日はピットを借りての整備日。やはり、ややフェスタモード。

サーキットに行く途中、ゴールデンウィークに行けず終いだった 道の駅もてぎプラザへちょっと寄り道。
残念ながら、お目当ての「本物のいちごがたっぷりと入ったおとめアイス」は5月で終了していたので、ブルーベリーのたっぷり入ったアイスで勘弁してやる。

UFOを見つけたおーたと、モカアイスをほおばるえみゅ〜。

どーでもいい話だが、俺はここで車止めにつまずき、思いっきり転んで腕を擦りむいた。凄く痛かった。

結局パドックに入ったのは午後3時過ぎ。整備項目が一杯ある割にはやや遊びすぎた。

ラジコンで遊ぶえみゅ〜。

しかし、どうにも擦りむいた個所がヒリヒリする。

俺:「いってぇなぁ。この痛さって何年ぶりだろ?」

goma:「普通、大人になってから転んで擦りむいたりとかしないもんね。」

俺:「悪かったな・・・。」

俺:「所で今日ってメディカルやってんのかな?」

メディカルセンターへ歩いていく俺。ロードコースは自走ポルシェ軍団の走行会らしい。

メディカルセンターのドアを開けると、速効で看護婦さんが出迎えてくれる。やや不思議そうな顔をしてこちらを見てる。

俺:「ええっと・・・あのぉ〜・・・ちょっと転倒しちゃってぇ。診てもらえます?」

看護婦A:「あっ。はいっ。じゃ、こっち来て下さい。」

やや焦り気味の看護婦。言われた通り診察台に座る俺。

看護婦A:「ヘルメット持ってきてます?頭大丈夫ですか?」

俺:「あ。外傷に限って言うと頭は大丈夫なんですが、手ぇ擦りむいちゃって。」

看護婦B:「どの辺で転んだんですか?状況としてはどんな感じでぇ・・・?」

俺:「えっと、あの、パドック歩いてたら転んじゃって・・・。はははは。そんだけっす。」

看護婦B:「運転してたんでなく?」

俺:「えぇ。歩いてて。」(キッパリ)

看護婦B:「はぁ・・・そんじゃ、パドックをこぅ・・歩いてて転んで、擦りむいた。・・・と?」

俺:「はい。あの、そうです。」

俺:(やっべ・・・怒られるかな・・・。)

看護婦A:「はぁはぁ。なるほど。足は大丈夫ですか?痛い所とかあります?」

俺:「いや、足はなんとか大丈夫みたいです。」

看護婦A:「そうですか。じゃちょっとここんとこ消毒しますねぇ。ちょっとしみますよぉ〜。」

と、言いながら擦りむいた2ヶ所を消毒し、ガーゼを当ててくれるやさしい看護婦さん。本当は膝もタンコブが出来るくらい思いっきりぶつけて、そっちの方がむしろ痛かったが、それは言わないでおく。

看護婦B:「じゃ、一応記録取ってますので、こちらに書いといてもらえます?」

事故記録を渡され、住所,氏名,年齢,連絡先,血液型を書かされる。[事故の状況]欄には、「パドックで歩行中、転倒。」と書かれてあった。

俺:「じゃ、ども。ありがとうございましたー。」

看護婦AB:「はい。お大事に〜。」

解説
 サーキットの外で怪我した場合、メディカルセンターへ行って嘘をつき、治療してもらっちゃぁダメだ。

処置後。



まず、新品で買ったフロントスタンドの高さを調整する。

とりあえず、一番高い所でセット。 しかし、全開高すぎ。

そこで今度は一番低い位置に調整し、 絶妙。

今日のメンテナンス。まずはフォークオイル交換&油面調整。
硬度はミディアムとハードを1:1でブレンド。油面は1cm上げ。

おーたもたまには真剣な表情をする事がある。



俺は今日もカウル塗り。所で今年のチームカラーは赤。
新品で買ったカウルはタンクの色に合わせ、真っ赤なイタリアンレッド。DAYTONAから販売されているメーカー純正カラーのスプレー缶でタンクとまったく同じ色にする。

まず、表面に付いたホコリをエアで飛ばす。

少しずつ、何度も重ね塗りを繰り返す。



フォークオイルの組み付けが終了し、次はバックステップの交換。
結局新品のバックステップを入れる事にした。バイクが体に触れる部分に関しては神経質な俺。ノーマルの可倒式がなじめず、シートカウルに続き、これも俺のわがままから買ったもの。

コワース製新品バックステップ。

コワースを選んだ理由は、各メーカーからリリースされているバックステップの中で、単に一番安かったからだ。

装着完了。

結局、あまり使われる事の無かった「ちょっとバンク」。



ここまでの作業で約2時間。後、一番時間のかかるであろうブレーキホースの交換作業に取り掛かるかどうか迷うが、明日の朝バタバタする事を嫌い、今日中に終わらせておく事にする。

アールズ製新品ステンレスメッシュホース。

ブレーキフルードに気を付けながら、ノーマルのブレーキホースを取り外し、ステンレスメッシュホースを取り付ける。

フィッティング調整。

しかしここからが大変。去年、リアブレーキのエア抜きで散々苦労した教訓が生かされず、今回も又何の道具も持たず、しかも夕闇迫るこの状況で、こーゆー作業に手を付ける俺達。
そう。自然落下に頼っていたんでは、エア抜きに時間がかかりすぎる。とりあえずセオリーに従い、ブレーキレバーを何度も何度も握ってはキャリパーのドレンを緩め、エアを抜く。これをひたすら繰り返す。
しかし、外は既に真っ暗。当然の事ながら、この時間にピットを使っているのは俺らだけ。まぁ今日は昼間の時点で俺らしか利用者は居なかったのだが。

怪訝そうな目をしてこちらの様子を伺い、ピットの前を通り過ぎて行くもてぎの従業員。

俺:(ん〜・・・。はアキラがキャリパー側から吸ったんだよなぁ・・・。俺も吸ってみるかなぁ・・・。しかし、あれって効果あったんだろーか・・・?)

ふと、マスターカップに目をやる。

俺:「・・・。」

俺:「!」

俺:「ちと上から圧力かけてみるわ。」

マスターカップに口をあて、思いっきり息を吹き込む。

肺活量との勝負。


この狙ってるとしか思えない行動が功を奏し、目に見えてエアが抜けてくる。名づけて吸っても駄目なら吐いてみな作戦。しかしあまりお勧めは出来ない。
どーでもいいが、吸引とダブルで行えば、更なる効果が期待できるはずだ。



やっと最後の作業。前後ホイール交換。
予めスペアホイールに新品タイヤを入れておいた為、これをバイクに組み替えるだけ。
今度はフロントタイヤにGPRを試し、リアは今までと同じD207GPを履く。

GPR70F

本日予定されていた作業が全て終了した頃、夜の8時をまわっていた。
真っ暗なパドックを後にして、今日も山犬神の待つレンガへ向かう。

〜 今日の一言 〜

・とりあえず、生二つ!

以上

[スポーツ走行(6月6日)]に進む

[’99もてぎ7時間耐久参戦計画]に戻る

[Compus Road Racing]