フロントフォークメンテナンス(7月26日)
作成日:98/07/28
更新日:98/07/28

フォークオイルだけ換える予定だったのが、多少オイルが漏れてきていた為、シールも換える事にする。
そうなると、特殊工具やコンプレッサー等の設備が必要な為、ショップに頼むしかないが、
それでもなるべく工賃を安くしたい為、左右のフォークは自分達で外し、店に出す。

所で気になるエントリー状況だが、受理書が届く前に某RS誌9月号に載ったエントリーリストで知る事となる。
地方選で上位を走るライダーや有力チームも結構エントリーしている。国際ライダーも多い。
加えて当然の事ながら、大排気量車が半分以上を占めている。

「・・・これって・・・予選・・・やばいな。」

「・・・このエンジンな。」

今まで何度も言ってきたが、我々の乗るFZRはかなり遅い。直線で400のCBRに軽く抜かれる遅さだ。
なんとかしたい。せめてキャブセッティングさえだせたら・・・。
今のキャブと我々が持っているセッティングパーツでは、今以上のセットアップは難しいだろう。
抜本的な対策を施さない限り、予選通過も怪しくなってきた。

エントリーリストを見た俺達は、予選の厳しさを直感する。

バイクを速くする可能性を探り出す。

弟が所有する93FZRキャブレターの使用を検討してみるが、メインジェットが流用出来ず、キャブ本体を外さないと
ジェットの交換も出来ない。その為、ドレンのついたフロートカバーをSUGOキットから取り寄せる必要もあり、やむなく断念する。

ではエンジンそのものをどうにかするしかない。

「93のと乗せ換えるか?」

しかしヘッドからオイル漏れしている。ダメエンジンだった場合、取り返しがつかない。乗せ換え直す時間は無いからだ。
ドレン等、多数穴を開けなければならないし、外さなければならないパーツも多い。大体乗せ換え作業が大変だ。

エンジン乗せ換え案は一瞬で却下。

「俺ヘッドやるよ。」とRSオータ。

「明日走ったらあさってからヘッドおろしてメンテする。3日あれば出来るだろ。」

現状エンジンのヘッド洗浄及びバルブすりあわせ。RSオータにエンジンを委ねる事となる。



問題はまだある。フロントタイヤの選択。

鈴鹿の4耐が何故4時間もタイヤ交換無しで走れるかは想像の域を越えないが、70ハイトはもてぎで我々が走ると
3時間でスリップサインが出る。これが本番の連続走行となれば、さらに減りは早いだろう。
時間のかかるフロントタイヤの交換を2回もやりたくない。かといって1回交換じゃ持たないだろう。
空気圧を上げる案も出たが、速攻却下された。
そう考えるとやはり60タイヤって事になる。RSオータは60タイヤで全開走行した事はないが、
今の所60で構わないと言う。俺もやはり慣れるしかないのか・・・。
しかしその前に、アレを最後の手段としよう。もう一つの選択肢。

「あのさぁ・・・。」

「俺明日、フロントスリック履いて走っていい?」

「え?いや、いいけど、ダメじゃん。」

「プロファイル違うし、バランス崩れるんじゃねーの?」

「うん。分かってるけど、ダメもとで1本行ってみるわ。スリックなら減らないし。TZについてるタイヤまだ使えるし。」


イケるかイケないかは明日、結論が出る。

TZからフロントホイルを外し、そのまま車に積んで、今夜もてぎへ向かう。

以上

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