公開練習(7月2日)
作成日:98/07/14
更新日:98/07/16
7hエントラント専用の練習走行。主な趣旨は、エントリーするライダーにコースを慣れてもらうとの事。
従って参加車両以外のバイクでの走行が可能となる。
そしてTRMC会員は走行無料。
我々はFZRとTZの2台で登録したが、走行時間的に3人でFZRを乗り回す事にする。
8時半からの受付時、受付表を見ると殆どの参加者が非会員。つまり今日初めてもてぎを走るライダーも多いって事になる。
予定より10分程遅れて9時半あたりからブリーフィングが行われた。
思いの外参加台数が集まった為、A,Bでの2クラス分けで走行するらしい。
第1グループ | 10:00〜10;50 | A券、AB共通券
|
第2グループ | 11:10〜12;00 | B券、AB共通券
|
第3グループ | 14:00〜14;50 | A券、AB共通券
|
第4グループ | 15:10〜16;00 | B券、AB共通券
|
TRMC会員である我々はAB共通券。全グループ走行可能だ。
1グループを3人で均等割して走行する事にし、一人約15分走行でピットインと決める。
1グループあたりの走行時間が50分と長く、次の走行迄20分しかない為、タイヤを新品に交換しておく。
今回履くタイヤもGRP70。サイズはフロント偏平を標準の60から70に変更。
最近のSP事情を知らない我々は、殆どのSPライダーが70にしている事を知り、今回はそれを用意してきた。
今履いているタイヤはまだ使えるが、次の練習にでも使う事とする。
|
交換前のタイヤ |
それにしても、ドライ路面でまともにフルコースを走るのは初めてだ。事実上のタイムアタック初日となる。
前回同様、よく晴れた蒸し暑い1日が始まった。
まずは第1グループ。1番手のアキラがピットアウト。
気温が高い為、MJは130番から始める。
タイヤの慣らしから入った彼は5周目にベスト2分21秒前半を出し、ピットイン。
ヘルメット越しに「5,6速はやっぱダメ」と告げられ、俺にライダーチェンジ。
そしてやはり最後の5周目にベストの2分22秒前半。
普段の半分の時間なので、これからって時にピットイン。RSオータにライダーチェンジ。
これまたベストは5周目。2分24秒後半。
全員無事第1グループ目の走行が終了する。
それにしても、ラム圧のかかったFCRのキャブセッティングがこんなに難しいとは思わなかった。
はっきり言って、濃いのか薄いのかよくわからない。
2サイクルの感覚で考えるとかぶり気味な濃い感じだ。
とりあえず、今のままではどうしようもないので、122番まで落として次の走行を行う事にする。
MJの交換作業を待たずに第2グループの走行が開始された。
走行開始時間から遅れること4分、アキラがピットアウト。
彼の走行周回を1周多くし、俺とRSオータの周回数をそれぞれ1周少なくする事で、出遅れた帳尻を合わせる。
計測開始から1周目にいきなり20秒を出した彼は、約1秒ずつそのタイムを短縮し、ピットインのサインを出した5周目に18秒を切る。
(セッティングも決まったみたいだし、ここは一丁・・・・)「んじゃ、俺も20秒切って来るわ」と言ってしまう。
言って実行出来ないのはへなちょこ口先ライダー。自分へのプレッシャー的な意味合いもある。
アキラがピットに帰ってくる。愕然とした表情で「さっきよりダメ」と彼から告げられる。
一瞬、ジェット変更する?的な雰囲気が流れたが、走行出来る時間を無駄にしたくない。彼からバイクを受け取る。
(さっきよりダメで17秒出すなよ・・・・。ったく・・・。)などと思いながらコースイン。
確かに、エアが大量に流入する5速,6速はさっきより吹けなくなったが、薄くした結果中速に力が戻った感じ。
ストレートでの5速,6速は、アクセルを戻し気味にしながらごまかしつつ走る。
体の慣らしは1本目で完了している。人間の勢いはある。
ホームストレートに帰ってくる。サインボードを見ると、T−25。
2周目、T−22。
3周目、T−21。
4周目、T−20。
そしてP(ピットイン)。「げ。切れなかった・・・。かっちょわるぅ・・・。」
「口先だけで実行出来ない奴って一番嫌いなタイプなんだよなぁ・・・俺。結構頑張ったんだけどなぁ・・・。」
ライダーチェンジしたRSオータは、終始遅い集団に巻き込まれながら走っていた。
午前中の走行終了。2時間のインターバル。昼休み。
| |
だぁ〜れもいないグランドスタンド(最終コーナー側) | だぁ〜れもいないグランドスタンド(正面) |
さて問題のキャブレーション。
3人とも130番の1本目より122番の2本目の方が良かったと言う意見。
NJを1段下げ、中間を薄くし、MJに140番を入れる事にする。
4サイクルのノウハウの無い我々にとっては、いわば賭けと言っていいだろう。
|
MJ交換。実際作業してるのは1人だけ。 |
そして午後の走行、第3グループ。
午前中のベストタイム17秒後半を上回る17秒52を出し、アキラが帰ってくる。
「キャブどう?」と聞くと「うん。いい感じ。」と俺にバトンタッチ。
(今度こそ20きらねーとウソだな)と気合いを入れ、ピットアウト。
中速のパワー感を損なわずに、5速,6速もさっきよりマシになった。
1周目、22秒52。
2周目、20秒28。
3周目、20秒05。
「よし。あともうチョイ。」
そして4周目、19秒53。
やっと出た。20秒切った。
「ふぅ。」って感じでRSオータにバイクを渡す。
22秒から27秒の間で周回を重ねるRSオータ。色々と試しているようだ。
いよいよ第4グループ。本日最後の走行。
2周目から3周連続で17秒台を連発したアキラは、最終ラップで16秒台に入れる。
俺は2周目に19秒台を出したかと思えばその後3周連続で20秒台。
RSオータは22秒台で安定してきた。
そして本日の走行が全て終了した。
片づけを始めると、コースウォーキング可能の旨、放送が流れる。
RSオータ:「いく?」
俺:「いくか。」
アキラ:「歩きだと、1周1時間以上かかるぞ。」
俺:「いい運動になるがな。いくべ。」
アキラ:「・・・マジ?」
さっさと片づけを終え、徒歩によりコースイン。
|
ホームストレート |
1コーナー迄がやたらと遠く感じる。いつもならブレーキングで必死になっている所だ。
1コーナーから、3人でそれぞれ自分の走行ラインを歩く。
お互いの今歩いている箇所で、バイクの向きやアクセルを開けるポイント等を確認し合うと同時に、
コーナリングやアプローチ等を見直す。
そして、アキラと我々では決定的に違う点を発見した。
ブレーキング・ポイントである。
コーナーによっては50m近くも手前でブレーキングを開始している。
同じバイクで、あれだけタイムに差が出る訳だ。驚きと共に納得する。
|
ダウンヒルストレート |
|
ダウンヒルストレート後の右90度コーナー立ち上がり 3人それぞれのライディング |
結局1周歩く事は断念し、ショートカットからピットへ戻る。
そういえば、初めて70扁平のタイヤを履いたが、全員60との違いが分かる者はいなかった。
まぁ前回の走行迄はしっかりフロントタイヤを使う迄攻めていなかったので、当然か。
心身共に、充実した1日が終了した。
本日のベストタイム
アキラ | 2分16秒71 |
HIRO | 2分19秒53 |
RSオータ | 2分22秒56 |
〜 今回の教訓 〜
・ブレーキングポイントはもっと奧!
・130Rは全開だ!
・おもしれかった!
・疲れた!
以上
[練習走行(7月3日)]に進む
[練習走行(6月27日)]に戻る
[’98もてぎ7時間耐久ロードレース参戦計画]に戻る
[Compus Road Racing]に戻る